1860年代の硬派ンは、ヨハン・シュトラウスにとって充実した時代でした。「青きドナウ」「ウィーンの森の物語」をはじめ、彼の代表作が生まれているのもこの頃です。そうした中で、69年にこの「エジプト行進曲」が作曲されました。同年のスエズ運河開通にちなんで作られたものです。いかにも時代の動きや新しい事件に敏感だったシュトラウスらしい題材と言えましょう。