曲目紹介

ヨゼフ・シュトラウス ポルカ「鍛治屋のポルカ」Op.269



 ある金庫メーカの2万個製造記念の花火大会に際してつくられた曲です。ポルカとは1830年頃チェコで起こった2拍子の速い舞曲のことですが、19世紀後半になると、一口に「ポルカ」といっても種々雑多なリズムのものがふくまれてきます。大別すると、「ポルカ・シュネル=はやいポルカ」「ポルカ・ラングザム=ゆるやかなポルカ」、それに「ポルカ・マズルカ=3拍子のポルカ」の3種類です。この曲はゆるやかなポルカのなかでも、「ポルカ・フランセース=フランス風ポルカ」とよばれる遅いポルカで、鍛冶屋の雰囲気がよく出ている曲です。


© 東芝フィルハーモニー管弦楽団 2002