曲目紹介

ヨゼフ・シュトラウス ポルカ「鍛冶屋のポルカ」



 ある金庫メーカの2万個製造記念の花火大会に際して作られた曲です。ポルカとは1830年頃チェコで起こった2拍子の早い舞曲のことですが、19世紀後半になると、一口に「ポルカ」といっても種々雑多なリズムのものが含まれてきます。大別すると、「ポルカ・シュネル=はやいポルカ」「ポルカ・ラングザム=ゆるやかなポルカ」、それに「ポルカ・マズルカ=3拍子のポルカ」の3種類です。この曲はゆるやかなポルカのなかでも、「ポルカ・フランセース=フランス風のポルカ」とよばれる遅いポルカで、鍛冶屋の雰囲気がよく出ている曲です。

演奏会実行委員


© 東芝フィルハーモニー管弦楽団 2002