曲目紹介

ヨハン・シュトラウス2世 「ピッチカート・ポルカ」



 1870年、ヨハン・シュトラウス2世と弟のヨゼフがロシア旅行中に作曲した曲です。5月から10月まで、白夜のパバロフスクで、演奏の合間に作曲したり、二人で語り合ったりしているうちに、どうも43歳と41歳の兄弟は童心に帰ってしまったらしいのです。多分、父のヨハン・シュトラウス1世の新曲を盗み聞きしてはピアノで弾いていた子供の頃のように、二人で連弾でもしていたのでしょう、そのうちに、弦楽器のピッチカート(弓を使わず、弦を指ではじく奏法)だけで演奏するというこの可愛らしいポルカを作り上げてしまったといいます。

演奏会実行委員


© 東芝フィルハーモニー管弦楽団 2002