曲目紹介

モーツァルト フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K314



 モーツァルトの完成した形のフルート協奏曲は2曲ありますが、この曲は1777年ザルツブルクの宮廷管弦楽団のオーボエ奏者フェルナンデスのためにオーボエ協奏曲ハ長調として書かれました。これが現在のフルート協奏曲第2番の原曲です。モーツァルトは後にマンハイムにてオランダの芸術愛好家、ド・ジャンの依頼により、ハ長調からニ長調に移し、細部をいくらか変更し、フルート教祖曲に直しました。
 この曲はもともとオーボエ協奏曲として書かれましたが、フルート協奏曲としてみた場合でもフルートの特徴が存分に発揮されており、あたかももともとフルートのために書かれたかのようです。

 第1楽章 アレグロ・アペルト 協奏曲風ソナタ形式 4分の4拍子
 第2楽章 アンダンテ・マ・ノン・トロッポ ソナタ形式 4分の3拍子
 第3楽章 アレグロで自由なソナタ形式 4分の2拍子

M.A.


© 東芝フィルハーモニー管弦楽団 2002